スニーカーギャラリーに、フランス製のオフィシャルを追加しました。
オフィシャルは歴史が古く、前身となる競技スタッフ、コーチ用シューズが1960年代後期に登場してから、1970年に"OFFICIAL"というモデル名で発売されます。
アディダス仏のモデルですが、フランス国内のカタログには全くラインナップされず、主にアメリカなどの他国で取り扱われたモデルです。
今回追加したオフィシャルについては、ベロラベルに"made in france"と記載される1980年代前半のモデルとなります。その後の1980年代後半の最終モデルには、ベロラベルに"made in france"が記載されません。
ちなみにフランス製のオフィシャルは、1980年代後期に生産終了となってしまいますが、日本国内においてはオフィシャルと全く同じデザインのセルビー(BK5910)というモデルが、1990年に登場します。これは韓国製で黒と白の2色が展開されました。セルビーは2000年代初期頃まではヤフオクでも見かけましたが、最近では全く見かけなくなりました。
あとオフィシャルに関してですが、一応正式にはテニスカテゴリのモデルです。
"オフィシャル"というネーミングやスーパースターと同じアウトソールを採用している点から、バスケット競技に携わる競技スタッフ、コーチ用シューズとも捉えられがちですが、特にバスケット限定という訳ではありません。
当時のカタログではテニスだったりバスケット、その他のスポーツと同じ枠組みで紹介されていますが、一応オフィシャルの品番(AF1956)に注目してみてください。
アディダス仏から生まれたシューズというのは、どのカテゴリのシューズかが品番で知ることができます。例えばこのオフィシャルの場合、品番のアルファベットAFというのは、テニスカテゴリのシューズに付けられるコードです。
他の例を挙げると
AA⇒ラグビー
AB⇒サッカー
AC⇒トレーニング/ランニング・ジョギング
AD⇒レジャー
AE⇒トラック&フィールド
AG⇒バスケット
AH⇒インドアスポーツ
というように割り当てられます。(AO、AS、AU、AY、AZは今のところ未確認です。)
尚、上記のようにアディダス仏が品番に"A*"を用いたのは1974年~1989年頃までです。それ以前の1970年~1973年は品番が6桁の数字で管理され、その頭の3桁の数字でどのカテゴリかが判断できます。
これはアディダス独の話ではないので混同しないように注意してください。
2017年8月13日
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