オリンピックと商業主義

発行日

2012/06/20

著者

小川勝

定価(税込)

777円

出版社

集英社

ISBNコード

9784087206456

オリンピックと商業主義

オリンピックと商業主義 目次

序章 三つのロンドンオリンピック

第一章 「商業主義」の起源と歴史

「商業主義」の定義

聖火リレーを「売った」理由

三種類の開催資金

オリンピック草創期の開催経費

参加経費は選手の自己負担

初めての赤字計上

膨れ上がる開催経費

100万ドルのオリンピック公債

ベルリン大会 国家事業への道

戦後復興の「経費節減」大会

最後の「小さなオリンピック」

アディダスの戦略と「商業主義」の萌芽

スパイクシューズの無償提供が許された理由

アマチュアリズム導入の経緯

英国貴族の「アマチュア」概念

選手がメーカーに報酬を要求

赤字を「トトカルチョ」で穴埋め

「放映権料」という新たな収入源

選手村は公務員住宅

東京オリンピックの経済的評価

東京オリンピックの黒字は「税金」と「寄付金」

民間企業の寄付による「商業主義」の侵入

アベベをめぐる、オニツカとプーマの戦い

高騰するテレビ放映権料

選手への「ボーナス」が初めて表面化

最初の「商業化オリンピック」はミュンヘン

IOCの金庫が放映権料で潤う

開催返上事件と、アマチュア定義の廃止

モントリオール 五輪史における「リーマン・ショック」

膨れ上がる施設建設費

自治体首長の暴走が赤字を生んだ

商業化ノウハウの完成

社会主義国で行われた資本主義的五輪

財政不安で「五輪開催地不在」の危機

84年ロサンゼルス 空前の黒字

黒字の理由は「支出を抑えた」から

「一業種一社」のスポンサー契約

五輪開催権はIOCの「売り手市場」に

「企業の金」が「個人の金」を凌駕する

第二章 「商業主義」の弊害とは何か

ロサンゼルスでは、明確な「弊害」はなかった

「一線を越えた」ソウルの競技時間変更

放映権料をめぐる裏事情

テレビマネーに配慮する必要はなかった?

オリンピックが「収入の最大化」を目指す意味はあるのか

テレビマネーを別次元に引き上げた複数大会契約

テレビマネー高騰の主役はGE

水泳と体操の理不尽な時間変更

なぜ、競技環境より放映権料が優先されるのか

アトランタが「格式」を書いた理由

テレビ向けのルール改正

野球やテニスがオリンピックに固執する理由

バレーボールのラリーポイント制

陸上のフライングルール

第三章 五輪マネーは、どのように分配されるのか

「全世界的スポンサー」TOPの誕生

協賛金は20年前の7倍に

IOCにマーケティング専門家を招聘

全世界の取り分の半分は米国へ

IOCとはどのような団体なのか

IOCの「必要経費」とは?

IOCは分配金を何に使っているのか

おわりに オリンピックは誰のためにあるのか
参考文献
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