ピオニエル(PIONIERUL)

ピオニエルは、製革業(タンナー)及び靴の製造・販売をしていたルーマニアの元国営企業です。

元々は1889年に実業家のニコラ・プロダノフによって創業されました。1913年にはブカレストにあるデゥンボヴィツァ川沿いに会社を移転します。そしてその後、共産主義時代に国有化されます。(1994年に民営化)

過去に展開していたシューズブランドにはDracula、ROSPRINT、rostart、NEW EAST、M-lineがあります。

アディダスのシューズを生産(1969年~)

ピオニエルは、かつてルーマニアのブカレストにあった製靴工場で、アディダスのシューズを生産していました。

大規模な製靴工場を管理する国営企業なので、おそらくアディダスは1969年以降、ピオニエル以外のルーマニア企業とは契約していない可能性が高いです。ですので、あくまで推測であり確証はありませんが、ルーマニア製であれば全てピオニエルが生産したものと考えられます。

アディダスのルーマニア製スニーカーの歴史だけをみれば、生産はレコードから始まり、最終的にコートコンプ、アメリカーナⅡあたりが最後のモデルとなるので、1991年又は1992年頃でアディダスとの生産契約は終了したと思われます。

元ピオニエルの跡地

ピオニエル

ピオニエル敷地
  • Google Maps 座標
  • (P)ピオニエル [44.421341, 26.107889]

当時、デゥンボヴィツァ川沿いにあったピオニエルの敷地面積は、約135,000㎡にも及び、東南ヨーロッパ最大の製靴工場でした。ピーク時には8,000人もの従業員がいたようです。