アディダス スタンスミスの種類・比較 Part2（2000年代～）

スタンスミスは種類も多いので、2000年代に発売されたスタンスミスの違いをまとめてみました。

ここで紹介しているのは、スタンスミスの品番670461、品番912305、品番D67361、品番M20324、品番B24364、品番S75074です。これらは人気定番カラーの白/緑の品番となります。

スタンスミスはスーパースター、カントリーと並んでアディダスの三大人気定番モデルという位置付けですので、購入の際の参考にしてみてください。

1990年代～のスタンスミスについては、アディダス スタンスミスの種類・比較 Part1をご覧ください。

スタンスミス 1 LG 品番670461

このモデルは2001年から発売された日本国内限定モデルです。国内での販売期間が長く、流通量はかなり多いです。

スタンスミス 1 LGはスニーカー専門店の他にデパート、ディスカウントストア等でも販売されていた為、当時はいつでも購入することができました。セール時期になれば、かなり安い価格で販売されていました。

この時代のスタンスミス 1 LGを愛用していた方は、"スタンスミスは安くて気兼ねなく履ける定番モデル"という印象が強いと思います。その為、品番D67361や品番B24364は高く感じる方も多いかもしれません。（もちろん素材が違うので価格が高いのですが）

現在、スタンスミス 1 LGはヒールタブや履き口が劣化している場合が多いのですが、初期のスタンスミス 1 LGは、ヒールタブと踵内側のライニングがPVCレザーなので、表面の剥がれやベトツキなどは起こりません。ただPVCレザーも履き方が悪ければ、割れを起こします。おおよそ2002年の初期生産辺りまでのモデルはこの仕様となっていますが、それ以降のモデルはPUレザーに仕様が変更された為、それが劣化の原因となっています。

スタンスミス 1 LGの生産終了後は、"Made for Japan"とベロに表記されたスタンスミス 2 Jが2008年（S/S）から発売されます。これも日本国内限定モデルです。

スタンスミス 80s 品番912305

このモデルは1980年代のスタンスミスを復刻したモデルです。2009年（S/S）に登場しましたが、白/緑に限っては結局2011年までの間に何度か再販され、セレクトショップ等でも再入荷がありました。

更に当時の日本は円高傾向であった為、海外販売分のスタンスミス 80sを並行輸入する業者や個人も多く、日本国内にはかなりの数が出回っていました。

一応、製造年月（月/年）を見ると[12/08]、[11/09]、[05/10]、[06/11]が確認でき、月は前後する場合がありますが、スタンスミス 80sは2008年、2009年、2010年、2011年に生産されていることになります。

個人的にですが、このモデルはスタンスミスの中で一番のお勧めモデルです。やはりフランス製に最も近いと思います。形もそうですが、インソールの柄、アッパーの裏張りが無い点も高評価です。ただ残念なのが、ベロの表面が傷み易く、スタン・スミスのフェイスラベルが剥がれる場合もあります。

スタンスミス 品番D67361

このモデルは約2年ぶりとなるスタンスミスの復刻ということで、大々的に発売されました。日本では2014年1月15日に発売されましたが、アディダスのプロモーションもあり、すぐに完売状態でした。その後は、何度か再入荷・再販売されています。

海外では結構余っていましたが、改めて日本でのスタンスミス人気を再確認させられました。

アッパーはプレミアムレザーを採用しています。カラーはグレーがかったホワイトなので、初めは違和感がありました。ヒールタブはヌバックなので、他のスタンスミスと比較した場合、簡単に判別できると思います。あとこのモデルに関しては、80年代のフランス製スタンスミスが載った台紙が付属します。

※偽物注意 現在、品番D67361は偽物が存在しています。本物と比較しない限り、普通の人には違いが分からないほどの仕上がりです。一応偽物のポイントだけ紹介しておきます。

• ・生産国がベトナム（VIETNAM）表記
• ・アッパーがグレーっぽくない
• ・シューレースが異なる
• ・ヒールタブがヌバックではない
• ・ベロ裏の素材が異なる
• ・インソールのadidasの文字・ロゴの向きが、左右で同じ方向を向いている

偽物が手元にある訳ではないのですが、ネットで出回っているのを見る限り、ここら辺が簡単な見分け方のポイントでしょうか。今後、偽物の仕様が変更される可能性もありますので、十分に注意してください。

スタンスミス 品番M20324

2014年、アメリカでは品番D67361の取扱いがなく、この品番M203241が発売されました。元々はアメリカ国内で販売されていたモデルでしたが、日本では2014年6月20日に、正規取扱いショップとしてABCマートから発売されました。そして2015年現在ではドイツやフランス、イギリス等でも取り扱われています。

ABCマートが正規で販売する前までは、品番M203241は既に業者によって並行輸入されていました。当時は品番D67361が完売状態でしたから、違いもいまいち分からず品番M203241を購入された方も多かったと思います。品番D67361の人気に便乗して、結構高い値段で売られていました。

このスタンスミスは、価格や素材を見てもお分かりの通り廉価モデルです。品番D67361のスタンスミスと比べて良い素材を使用している訳ではありませんが、真っ白なアッパーとアウトソール、鮮やかなグリーンのヒールタブが好印象で、スタンスミスらしさが出ているモデルです。安く購入できるのでファッションでも仕事でも気兼ねなく履き潰すことができると思います。

スタンスミス 品番B24364

このモデルは2015年のスタンスミスです。2014年で生産終了となった品番D67361からデザインが変更され、アッパーがガラスレザーとなったモデルです。アッパーのガラスレザーは、それほど光沢感はなく、変にテカテカしていないので良いと思います。全体的には高級志向の仕上がりになっています。

個人的にヒールタブは、鮮やかなグリーン（フェアウェイ）の方が好みですが、このモデルは深みのある濃いグリーンとなりました。ただこれはこれで良い雰囲気を醸し出しています。

スタンスミス 品番S75074

このモデルは2016年のスタンスミスです。2014年に復刻されてから、毎年デザインが変更され、どれを選ぶかは好みの問題かと思います。2016年モデルは、1975年～1976年のスタンスミスを意識したのかはわかりませんが、アッパーのサイドに"STAN SMITH"の文字が入ります。2017年まで発売されているので生産数が多いです。

2014年程の人気はありませんが、ブームも徐々に終息に向かい、このまま定番モデルとして再度定着していくと思われます。